新潟市への引っ越しは秋が通常期にあたる
新潟市への引っ越しを考えるとき、最初に気になるのは「いまの時期は高いのか安いのか」という点だと思います。
引越し侍が利用者の過去5年分のアンケートを集計した相場では、3月と4月が繁忙期、5月から2月が通常期という区分になっています。
つまり9月から10月の秋は、この区分では通常期に入ります。
東京都から新潟県への引っ越し費用は、単身で荷物が少ない場合、通常期の平均が76,515円、繁忙期の平均が102,357円とされています。
差額は25,842円です。
荷物が多い単身の場合は通常期134,218円、繁忙期155,788円で、差は21,570円になります。
2人家族になると通常期204,286円に対して繁忙期300,000円で、差は95,714円まで広がります。
家族の人数が増えるほど、繁忙期を外す効果が大きく出る形です。
なお東京都から新潟県までの距離は約253kmとされ、同じ集計では所要日数は1日、搬出と搬入を含めると実質2日を見込む記載になっています。
荷物がワンルーム程度に収まるなら、単身パックの平均は27,500円という数字も出ています。
ただし秋がまるごと安いわけではありません。
9月末から10月初旬は企業の人事異動が重なる時期で、同じ通常期の中でも見積もりが動くことがあります。
日程に余裕があるなら、10月の平日など需要が落ち着くタイミングを軸に複数社へ見積もりを取ってみてください。
単身で荷物が少ない場合の平均です。家族が増えるほど繁忙期を外す効果は大きくなります。
新潟市は8区。ワンルーム相場に1.86万円の差
引っ越し費用の話と同じくらい大事なのが、どの区に住むかです。
新潟市は北区、東区、中央区、江南区、秋葉区、南区、西区、西蒲区の8区で構成されています。
LIFULL HOME'Sの相場情報では、ワンルーム・1K・1DKの家賃目安は次のようになっています。
中央区が5.62万円、北区が5.20万円、東区が4.58万円、西蒲区が4.51万円、江南区が4.46万円、西区が3.83万円、秋葉区が3.76万円という水準です。
いちばん高い中央区といちばん低い秋葉区を比べると、月1.86万円の開きがあります。
ワンルーム・1K・1DKの掲載物件をもとにした目安です。
中央区は新潟駅や古町といった市の中心機能が集まるエリアで、相場が高く出るのは自然な結果といえます。
一方で西区や秋葉区は、同じ市内でありながら3万円台という目安になっています。
県内の他都市も見ておくと、長岡市が5.12万円、上越市が5.11万円、三条市が5.01万円です。
新潟市中央区は県内でも高めの部類に入り、市内の他区は長岡市や上越市より低い水準に並ぶという位置づけになります。
これらはいずれも掲載物件をもとにした目安で、実際の家賃は駅からの距離、築年数、設備によって変わります。
また新潟は冬の雪と車移動が前提になる場面が多いため、家賃だけでなく駐車場代を含めた総額で比べることが欠かせません。
募集広告を見るときは、共益費や管理費、駐車場代が別立てになっていないかを確認しておくと、後から金額がずれにくくなります。
一度の値引きより、毎月の家賃差のほうが効く
ここまでの数字を並べると、時期の選び方と区の選び方では効き方がまったく違うことが分かります。
引っ越し費用の時期差は、単身で荷物が少ない場合で25,842円でした。
これは引っ越しの1回だけに効く金額です。
一方、中央区と秋葉区のワンルーム相場の差である月1.86万円は、住んでいるあいだずっと続きます。
1年で22.32万円、2年で44.64万円という計算になります。
月1.86万円の差なら、1.4か月分で引っ越し費用の時期差に並んでしまう計算です。
- 単身で荷物が少ない場合に25,842円
- 効くのは引っ越しの1回だけ
- 中央区と秋葉区で月1.86万円
- 1年で22.32万円、2年で44.64万円
比べるのは家賃だけでなく、通勤にかかる費用と時間を足した合計です。
もちろん、家賃が安いエリアを選べば通勤時間や車の維持費が増えることもあるので、単純に安い区を選べばよいという話ではありません。
ここで比べたいのは、家賃と通勤にかかる費用と時間を合わせた合計です。
たとえば中央区の職場に通うなら、西区や江南区から通う場合のガソリン代や駐車場代を足したうえで、中央区に住む場合と並べてみてください。
その合計で見て差が残るなら、その差は毎月積み上がっていく固定費になります。
自分の家賃と条件がどのあたりにあるかを整理したいときは、1分でできる引っ越し費用の見直し診断で現状を確認してみてください。
判断材料が増えると、部屋を決めるときに迷う時間も短くなります。
東京圏から移るなら新潟市の移住支援金事業を確認
新潟市には、移住してくる人に向けた支援制度があります。
新潟市の公式案内によると、事業名は移住支援金事業で、対象は東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)から新潟市へ移住・定住する人とされています。
金額は2人以上世帯で1,000,000円、単身で600,000円、18才未満の子どもを帯同する場合は1人あたり1,000,000円の加算という定額の形です。
期間は令和7年4月1日から令和10年3月31日までとされています。
要件があるため、対象になるかは事前に窓口へ確認します。
単身で60万円という水準は、先ほど見た東京都から新潟県への単身引っ越し費用の通常期平均76,515円を大きく上回ります。
引っ越し費用の節約を積み上げるより、こうした制度に当てはまるかどうかを先に調べたほうが、金額の影響は大きくなる場合があります。
ただし、この種の支援金には就業状況や居住期間などの要件が設けられているのが一般的で、市の該当ページにも細かい条件のすべてが書かれているわけではありません。
対象になるかどうかは、必ず事前に窓口へ確認してください。
問い合わせ先は新潟市経済部の雇用・新潟暮らし推進課で、電話番号は025-226-2149と案内されています。
このほかに新潟市移住促進特別支援事業という制度もあり、テレワークでの移住や体験居住が対象として挙げられています。
こちらも金額や条件は変わることがあるため、市の最新の案内を見てください。
部屋を決めてから調べると要件に間に合わないことがあるので、引っ越し先を探し始める段階で一度目を通しておくことをおすすめします。
転入届は14日以内。窓口は区役所の区民生活課
引っ越しの日程を組むときに忘れやすいのが、役所での手続きです。
新潟市の案内では、転入届は転入した日から14日以内に提出することとされています。
窓口は区役所の区民生活課で、中央区のみ窓口サービス課という名称です。
出張所でも受け付けているとされています。
受付時間は平日の午前8時30分から午後5時30分までで、12月29日から1月3日は除かれます。
必要なものとして、前の住所地で発行された転出証明書と、本人確認書類が挙げられています。
住み始める前の届出と、郵送での届出はできないとされています。
注意したいのは、新しい住所に住み始める前の届出や、郵送での届出はできないとされている点です。
平日の日中にしか窓口が開いていないため、引っ越し日を土日に設定すると、別の平日に休みを取る必要が出てきます。
秋は繁忙期ほど日程が詰まらないので、平日を1日おさえやすい時期でもあります。
引っ越し日と転入届の日をセットで考えておくと、二度手間になりません。
秋のうちに住まい以外の固定費も並べる
住まいが変わるタイミングは、ほかの固定費を見直しやすい時期でもあります。
理由は単純で、契約し直すものがまとまって出てくるからです。
どれも一度手を付ければ、翌月以降も同じ状態が続く支出です。
火災保険は入居時に不動産会社から提示されるものをそのまま契約することが多い項目ですが、補償の中身と保険料は契約によって変わります。
新潟のように雪や水害のリスクを考えたい地域では、どの災害が補償の対象に入っているかを確認しておく意味があります。
保険の内容をどう選ぶかは個別の事情によるので、判断に迷う場合は保険の専門家に相談してください。
電気やガスの契約も、転居のタイミングなら切り替えの手間がほとんど増えません。
通信費についても、新居のインターネット環境を決めるときにスマートフォンのプランを一緒に見直すと、比較の手間が1回で済みます。
これらはどれも、一度手を付ければ翌月以降も同じ状態が続くタイプの支出です。
たとえば通信費が月2,000円下がった場合、単純計算で年24,000円になります。
先ほどの引っ越し費用の時期差25,842円と、ほぼ同じ規模の金額です。
引っ越しの見積もりには何度も時間をかけるのに、毎月の契約はそのままというケースは珍しくありません。
毎日の買い物を我慢する節約と違い、見直したあとに生活の中身が変わらないという点で負担が軽く済みます。
なお、賃貸借契約の内容や更新の条件、原状回復の範囲については、契約書の記載が優先されます。
金額や条件で気になる点があれば、思い込みで判断せず管理会社や不動産会社に確認してください。
税金や契約の解釈にかかわる部分は、専門家に相談するのが確実です。
秋は引っ越しの日程も窓口の予約も比較的取りやすい時期です。
新潟市への引っ越しを考えているなら、費用の相場、区ごとの家賃差、支援制度、手続きの4つを同じテーブルに並べてから動き出すと、あとから後悔する場面が減ります。
近くの街と条件をそろえて比べる
同じ条件で見ると、街ごとの差が金額で分かります。