松本市の家賃相場

松本市は、長野県中信地方に位置する人口約23万人の都市です。

国宝松本城を中心とした城下町であり、観光地としての顔を持つ一方、信州大学をはじめとする大学や企業も集まる地方拠点都市でもあります。

不動産ポータルサイトの集計を見ると、松本市の家賃相場はワンルーム・1Kで5万円台〜8万円台が中心的な水準です。

新築で駅から徒歩1〜5分といった好条件に絞ると、ワンルームで6万円台前半〜7万円程度まで上がる傾向があります。

一方、築年数がある物件や駅から離れた立地であれば、5万円前後まで下がるケースも見られます。

同じ松本市内でも、松本駅周辺かそれ以外かによって、家賃相場にはある程度の幅があると考えておくとよいでしょう。

単身向けのワンルーム・1Kだけでなく、家族向けの1LDK・2DKになると、市内でも駅からの距離や築年数による価格差がさらに大きく開く傾向があります。

転勤などで家族向けの物件を探す場合は、単身向けの相場感をそのまま当てはめず、間取りごとに改めて確認しておくことをおすすめします。

長野市と並べて見る家賃の差

長野市は長野県の県庁所在地で、北信地方の中心都市です。

北陸新幹線の停車駅でもあり、県内でも人口・商業機能が集まるエリアにあたります。

不動産ポータルの集計データでは、長野市の1Kの家賃相場は6万円台前半が目安とされています(築年数のある物件を含めた推定値です)。

松本市と同じく、新築・駅徒歩1〜5分という好条件で見ると、長野市はワンルームで7万円程度からという水準になっています。

条件をそろえて比べると、長野市の方が松本市よりやや高めに出る傾向があります。

その差はおおむね数千円から1万円程度で、極端に大きな開きではありません。

なお、ここで挙げた数字はワンルーム・1K向けの目安です。

1LDKや2DKなど家族向けの間取りになると、駅からの距離や築年数による差がさらに大きくなるため、同じ条件で個別に確認することをおすすめします。

どちらの市も、東京23区の家賃相場と比べればまとまった差で抑えられる水準にあります。

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差が生まれる背景

松本市と長野市の家賃差は、単純に「都会か田舎か」という区分では説明できません。

どちらも長野県内では規模の大きい都市であり、生活の利便性という点では大きく変わらない部分も多いためです。

一つ考えられる要因は、長野市が県庁所在地として行政機関や大企業の支店が集まりやすく、単身赴任者や転勤者による賃貸需要が一定数見込めることです。

また、北陸新幹線の停車駅という交通の要衝であることも、駅周辺の家賃を押し上げやすい要因の一つと考えられます。

一方の松本市は、観光地としての知名度は高いものの、賃貸市場という面では長野市よりやや落ち着いた水準になっていると見ることができます。

ただし、これらはあくまで一般的な傾向です。

個別の物件では、駅からの距離や築年数、設備の違いによって家賃が逆転することも珍しくありません。

人口規模で見ても差があります。

松本市の人口は、住民基本台帳ベースで約23万人です(松本市は中核市に指定されています)。

一方の長野市は約35万7千人で、松本市より10万人以上多い規模になっています。

こうした都市としての規模の違いが、賃貸需要の厚みや家賃相場の底値に反映されていると考えられます。

松本市で部屋を探すときの視点

松本市で部屋を探す場合、松本駅からの距離と、日常で使う交通手段を最初に整理しておくと候補が絞りやすくなります。

松本駅周辺は商業施設や飲食店が集まっているぶん、家賃は高めに出やすいエリアです。

一方で、松本市内は車移動が前提になる地域も多く、駅から離れていても生活に支障が出にくい立地もあります。

車を持つ予定があるかどうかで、駅からの距離をどこまで許容できるかは大きく変わってきます。

信州大学の周辺は学生向け物件が多く、単身者向けの家賃相場が比較的抑えられている傾向も見られます。

進学や転勤で松本市に住む場合は、こうしたエリアごとの特徴も候補選びの材料にするとよいでしょう。

部屋探しを始める時期も、条件交渉のしやすさに関わってきます。

一般的に、9月から10月にかけては秋の異動シーズンにあたる一方で、10月以降は引っ越しの閑散期に近づくとされ、時期によって物件の動きや貸主側の対応が変わる場合があります。

急ぎでなければ、繁忙期を避けて動くことで、条件面での相談がしやすくなるケースもあります。

契約前に確認したい3つのポイント

家賃相場を把握したら、実際に物件を選ぶ段階では次の点を確認しておくと安心です。

一つ目は、表示されている家賃だけでなく、管理費や共益費を含めた総額で比較することです。

二つ目は、更新料や火災保険料など、入居時だけでなく契約中・更新時にかかる費用の有無です。

三つ目は、駐車場が必要な場合、その費用が家賃に含まれているか、別途契約が必要かという点です。

車移動が前提になりやすい松本市では、駐車場費用が総額に与える影響も見逃せません。

物件によっては駐車場代が家賃とは別に月数千円〜1万円程度かかる場合もあり、駅から離れたエリアを検討するときは、家賃だけで比較すると総額を見誤ることがあります。

また、仲介手数料は宅地建物取引業法によって家賃1か月分と消費税が上限と定められています。

これを超える請求があった場合は、契約前に仲介会社へ内訳を確認しておくと安心です。

契約条件の細かい部分は物件ごとに異なります。

不明点があれば管理会社や仲介会社に確認し、契約書の内容もあわせて確認しておくことをおすすめします。

このほか、敷金・礼金の有無や金額も物件によって差があります。

同じ松本市内でも、貸主や管理会社の方針によって初期費用の内訳は変わるため、募集条件のページだけで判断せず、問い合わせの段階で総額を確認しておくと安心です。

まとめ

松本市の家賃相場は、不動産ポータルの集計でワンルーム・1Kが5万円台〜8万円台、好条件では6万円台前半〜7万円程度が目安です。

同じ条件で長野市と比べると、長野市の方がやや高めに出る傾向がありますが、その差は数千円から1万円程度で、極端な開きではありません。

県庁所在地としての商業集積や新幹線停車駅としての利便性など、複数の要因が重なって差が生まれていると考えられます。

部屋を探すときは、家賃相場の目安を踏まえつつ、駅からの距離や車移動のしやすさ、管理費や更新料を含めた総額まで確認したうえで判断することが大切です。

単身向けか家族向けかによっても相場の見方は変わるため、自分が探している間取りに合わせて、改めて最新の募集情報を確認しておくとよいでしょう。

最新の家賃相場や契約条件は時期によって変わります。

実際に部屋探しをするタイミングで不動産会社に直接確認し、契約に関わる部分は管理会社や専門家に相談しながら進めてください。