青森市で部屋を探すとき、家賃の安さは大きな魅力です。

ただ、冬の暖房費まで入れると、家賃だけを見たときほどの差にはならないことがあります。

この記事では、青森市の家賃相場を間取り別に確認し、総務省の統計で全国との差を数字で出します。

そのうえで、灯油代と電気代を足した年間の総額で、青森の住まいのお金をどう考えるかを整理します。

青森市の家賃相場を間取り別に見る

Yahoo!不動産に掲載されている青森市の賃貸物件の平均賃料(2026年9月17日に確認)は、次のとおりです。

間取り平均賃料物件数
ワンルーム4.4万円112件
1K4.4万円442件
1LDK6.1万円245件
2DK4.8万円86件
2LDK6.6万円185件
3LDK8.2万円47件
全体5.2万円1,321件

一人暮らし向けのワンルームと1Kは4.4万円で、掲載数もいちばん多い価格帯です。

2DKは4.8万円と、1LDKより1万円以上安くなっています。

青森市の家賃、表から読む3つの点
単身ワンルームと1Kは4.4万円。掲載数もいちばん多い
2DK4.8万円。1LDKの6.1万円より1万円以上安い
駅近駅徒歩10分以内の1Kは4.67万円と少し上がる

部屋数が多くても、築年数や設備によって家賃が低い物件があるということです。

LIFULL HOME'Sが公開している青森市の1Kの相場(駅徒歩10分以内の物件の平均)は4.67万円で、駅に近い物件に絞ると少し上がります。

掲載物件をもとにした数字は時期によって動くので、探すときに最新の相場を確認してください。

統計で見る青森市・弘前市・八戸市の家賃

募集中の物件とは別に、実際に住んでいる世帯が払っている家賃も見ておきます。

総務省統計局の令和5年住宅・土地統計調査(表番号123-3-2)では、借家に住む世帯の1か月当たり家賃(家賃0円を除く)は次のとおりでした。

地域世帯全体1人世帯
青森市44,818円39,481円
弘前市42,803円40,356円
八戸市45,041円41,818円
青森県41,884円38,123円
全国60,649円53,430円

青森市の家賃は全国より月15,831円低く、1年間では189,972円の差になります。

青森市と全国、借家の家賃の差
青森市
  • 世帯全体 44,818円
  • 1人世帯 39,481円
全国
  • 世帯全体 60,649円
  • 1人世帯 53,430円

世帯全体で月15,831円、年189,972円の差

1人世帯で比べても、青森市は全国より月13,949円低い水準です。

県内の3市はいずれも4万円台で、市による差は2,000円ほどにとどまっています。

青森県全体の41,884円と比べると、県庁所在地の青森市は月2,934円高くなっています。

1人世帯では八戸市が41,818円と、3市の中でいちばん高い結果でした。

この数字にはすでに長く住んでいる世帯も含まれるため、いま募集されている部屋の家賃より低めに出ることがあります。

住宅・土地統計調査の見方は、用語事典の住宅・土地統計調査のページで整理しています。

家賃は安いが灯油代は県庁所在市で1位

青森で暮らすお金を考えるとき、家賃と同じくらい大事なのが冬の暖房費です。

青森市の冬の光熱費、全国との比較
灯油代年92,401円。県庁所在市と政令市で1位、全国平均の6倍超
購入量年817リットル。全国平均は133リットル
電気代年171,061円。全国平均より21,096円多い

家計調査(二人以上の世帯)2023年から2025年の平均

総務省の家計調査(二人以上の世帯)の品目別ランキングでは、2023年から2025年の平均で、青森市の灯油への支出は年92,401円でした。

これは都道府県庁所在市と政令指定都市の中で1位で、全国平均の15,094円の6倍を超えています。

購入量も年817リットルで1位で、全国平均の133リットルを大きく上回ります。

月あたりに直すと、灯油だけで約7,700円です。

電気代も青森市は年171,061円で、全国平均の149,965円より21,096円多い結果でした。

暖房を灯油でまかなうか電気でまかなうかは、住まいの設備によって変わります。

部屋を選ぶ段階で、暖房設備と窓の断熱性能を確認しておくと、冬の出費の見通しが立てやすくなります。

家賃と暖房費を合わせた年間の差

ここまでの数字を並べてみます。

家賃の差の半分ほどが光熱費で埋まる
安くなる分
  • 家賃 年189,972円
多くかかる分
  • 灯油代 年77,307円
  • 電気代 年21,096円
  • 合計 年98,403円

統計の対象が違うため大まかな目安。車の費用も別にかかる

家賃は、青森市が全国より年189,972円安い計算でした。

一方、灯油代は全国より年77,307円、電気代は年21,096円多く、合わせて年98,403円の差です。

家賃の差の半分ほどが、灯油と電気代の差で埋まる計算になります。

ただし、家賃は借家に住む世帯全体、灯油代と電気代は持ち家を含む二人以上の世帯の数字です。

対象が違うので、この計算はあくまで大まかな目安として見てください。

それでも、家賃が安い地域へ住み替えるときに、家賃の差がそのまま手元に残るわけではないことは分かります。

車が欠かせない地域では、ガソリン代や冬用タイヤの費用も加わります。

住み替え先を比べるときは、家賃に暖房費と移動の費用を足した年間の総額で考えてみてください。

今の住まいと比べてどうなのか気になる方は、1分でできる住み替えたら得する度診断で確かめてみてください。

青森で部屋を借りる前に確認すること

青森市で物件を絞り込んだら、契約前に次の点を確認しておくと安心です。

青森で契約前に見る4つの点
冬まで見越した部屋選び
暖房FF式ストーブかエアコンか、灯油タンクは共用か
断熱二重窓や複層ガラスか
除雪誰が行うか、費用は共益費に入るか
初期費用仲介手数料の月数で24,200円変わる

1つ目は、暖房設備の種類です。

灯油のFF式ストーブが付いているか、エアコンだけか、灯油タンクが共用か個別かで、冬の手間と費用が変わります。

2つ目は、窓と断熱です。

二重窓や複層ガラスかどうかは、暖房費に直結します。

3つ目は、除雪の範囲です。

駐車場や通路の除雪を管理会社が行うのか、入居者が行うのか、除雪費が共益費に含まれるのかを確認します。

4つ目は、初期費用の内訳です。

仲介手数料は、居住用の部屋では借主から受け取れる額が原則として家賃の0.55か月分以内とされ、1か月分を受け取るには依頼の時点で借主の承諾が要ります。

詳しくは用語事典の仲介手数料のページで解説しています。

青森市の1Kの平均4.4万円で、初期費用を試算してみます。

条件は、敷金1か月分、礼金1か月分、前家賃1か月分、保証会社の保証料0.5か月分、火災保険料と鍵交換費用をあわせて3万円とします。

項目仲介手数料0.55か月分仲介手数料1.1か月分
敷金44,000円44,000円
礼金44,000円44,000円
仲介手数料24,200円48,400円
前家賃44,000円44,000円
保証料22,000円22,000円
火災保険・鍵交換30,000円30,000円
合計208,200円232,400円

仲介手数料の月数だけで、24,200円の差が出ます。

礼金なしの物件なら、さらに44,000円下がります。

入居が秋から冬にかかる場合は、灯油を入れるポリタンクやストーブの準備など、暖房の初期費用も見込んでおくと安心です。

実際の金額は物件ごとの条件で変わるため、見積もりの内訳を1項目ずつ確認してください。

まとめ

青森市の家賃相場は、1Kで4.4万円、2LDKで6.6万円が目安です。

総務省の調査では、青森市の借家の家賃は月44,818円で、全国より月15,831円、年間で約19万円低い水準でした。

一方で、青森市の灯油代は年92,401円と県庁所在市と政令市の中で1位で、電気代とあわせると全国より年約10万円多くかかっています。

家賃の安さを活かすには、暖房設備と断熱性能のよい部屋を選び、冬の出費まで含めた総額で比べることが大切です。

契約条件の細かい部分は物件ごとに異なるため、契約書を確認し、不明点は管理会社や不動産会社に相談しながら進めてください。

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同じ条件で見ると、街ごとの差が金額で分かります。