鹿児島市の1K相場は4万円台半ば
鹿児島市で一人暮らしを始める人に向けて、家賃と初期費用をどの順番で決めるかを数字で整理します。
この記事でわかるのは、鹿児島市の間取り別の相場、条件を足したときに相場が動く幅、初期費用の目安、そして引っ越しの前後で期限がある手続きです。
LIFULL HOME'Sの集計では、鹿児島市の家賃相場は次のとおりです。
駅徒歩10分以内の平均賃料をもとにした目安。管理費・駐車場代を除く
1Kが4.56万円、ワンルームが4.72万円です。
一人暮らし向けの3つの間取りを平均すると4.65万円になります。
目を引くのは、1Kと1LDKの差です。
7.13万円から4.56万円を引くと、月2.57万円になります。
1年で30.84万円、2年住めば61.68万円です。
部屋が1段広くなるだけで、毎月の固定費がこれだけ変わります。
家賃は一度決めると、住んでいる間ずっと同じ額が出ていきます。
だからこそ、部屋を決める前のこの段階がいちばん効く見直しのタイミングです。
県全体の数字も見ておきます。
総務省の令和5年住宅・土地統計調査では、借家の1か月あたりの家賃は鹿児島県が40,638円で、都道府県の中でいちばん低い水準でした。
全国平均の59,656円との差は月19,018円です。
これは県全体で実際に住んでいる世帯の家賃なので、いま募集されている鹿児島市内の部屋の相場とは前提が違います。
市内の部屋を探すときは、上のポータルサイトの相場を基準にしてください。
条件を足すと1Kでも1万円以上動く
相場の数字は、集計の前提が変わると大きく動きます。
SUUMOが新築かつ駅から徒歩1分から5分以内という条件で算出した鹿児島市の相場では、1Kが5.8万円でした。
- 1K 4.56万円
- 築年数の条件なし
- 1K 5.8万円
- 条件を2つ足した数字
集計元が違うため優劣ではなく、前提の違いによる幅として見る
さきほどの4.56万円と比べると、月1.24万円の差です。
年に直すと14.88万円になります。
新築にこだわるか、駅からの距離をどこまで許すか。
この2つで、1年に15万円近い幅が出るということです。
鹿児島市は市電やバスで動く人も、車で動く人もいる街です。
駅から離れた部屋を選んで家賃を月5,000円下げても、車を使うことになって駐車場代とガソリン代が増えれば、手元に残るお金はほとんど変わらない場合があります。
家賃だけでなく、家賃と交通費を足した月額で比べる方が判断を外しにくくなります。
引っ越しにかかるお金全体をどこまで抑えられそうかは、1分でできる引っ越し費用払いすぎ度診断でも確かめられます。
熊本市中央区と比べた鹿児島市の家賃
九州の中で比べると、鹿児島市の位置がはっきりします。
同じLIFULL HOME'Sの集計で熊本市中央区を見ると、次のようになっていました。
熊本は市全体ではなく中心部の中央区の数字。同じ集計方法で比べた目安
1Kは鹿児島市の方が月0.48万円低く、1年で5.76万円の差です。
ところが1LDKになると向きが逆になり、鹿児島市の方が月0.43万円高くなります。
2LDKでも鹿児島市の方が月0.77万円高い数字です。
一人暮らしの1Kなら鹿児島市の方が抑えやすく、1LDKより広くなると差が縮むか逆転する、という形です。
県全体の統計で家賃が全国最低だからといって、どの間取りでも安いとは限りません。
住みたい広さを先に決めて、その間取りだけで比べてください。
たとえば、いまは1Kで一人暮らしをしていて、2年後に二人暮らしで1LDKへ移るかもしれない人を考えてみます。
鹿児島市で1Kに2年住むと、家賃の合計は4.56万円×24か月で109.44万円です。
熊本市中央区の1Kなら5.04万円×24か月で120.96万円なので、この2年は鹿児島市の方が11.52万円少なく済みます。
ところが1LDKに移ったあとの2年は、鹿児島市が171.12万円、熊本市中央区が160.8万円で、今度は10.32万円の差が逆向きにつきます。
4年通して見ると、差はほとんど残りません。
いまの間取りだけでなく、この先に住みそうな広さまで入れて比べると、街選びで思い込みを避けられます。
転勤や進学で九州のどこに住むか選べる人は、この見方で候補の街を並べてみてください。
家賃4か月分で見る初期費用の目安
部屋を借りるときの初期費用は、家賃の水準にそのまま引きずられます。
敷金1か月、礼金1か月、仲介手数料1か月、前家賃1か月で、合計家賃4か月分かかる物件を例に計算してみます。
引っ越し業者の料金や家具家電の費用は別にかかる
1Kなら18.24万円、1LDKなら28.52万円です。
家賃を何か月分と数える項目が多いので、家賃を1段下げると初期費用もまとめて下がります。
ただし、何が何か月分必要かは物件ごとに違います。
礼金がない物件もあれば、保証会社の保証料や鍵の交換代、室内の消毒代が別に載っている物件もあります。
見積書を受け取ったら、1行ずつ目を通してください。
任意と書かれた項目があれば、外せるかどうかを管理会社に聞いてみる方法もあります。
9月から10月は、春の繁忙期に比べて部屋探しをする人が少ない時期です。
入居日の調整や条件の相談を伝えやすいといわれています。
家賃を月2,000円下げる相談が通れば、1年で2.4万円、初期費用のうち家賃に連動する4か月分で8,000円下がる計算です。
通るかどうかは物件と貸主の事情しだいですが、聞くだけなら費用はかかりません。
契約の前には契約書の内容を確認し、わからない点は管理会社や専門家に聞いてから判断してください。
鹿児島市の転入届と移住支援金
引っ越したあとの手続きで、期限が決まっているのが転入届です。
鹿児島市の案内では、住み始めた日から14日以内に届け出ます。
窓口は本庁の市民課と、各支所の市民課・総務市民課です。
受付は平日の8時45分から16時30分までとされています。
気をつけたいのは、鹿児島中央駅市民サービスステーションでは転入届を取り扱っていないことです。
駅に近くて便利そうに見えても、転入の手続きはできません。
持っていくのは、本人確認書類と、持っている人はマイナンバーカード、前の市区町村で受け取った人は転出証明書です。
マイナンバーカードを持っている人は、前の住所の転出届をマイナポータルから出す方法もあります。
次に、東京から移る人に関係する制度です。
鹿児島市移住支援金は、東京23区に住んでいた人や23区へ通勤していた人が鹿児島市へ移り、中小企業等への就業、起業、テレワークのいずれかをする場合に支給される制度です。
額は単身で60万円、2人以上の世帯で100万円とされています。
18歳未満の子どもを連れて転入する場合は、1人につき最大100万円が加算されます。
移住の直前10年のうち通算5年以上、かつ直前に続けて1年以上、東京圏に住んでいたり通勤していたりすることなどが要件です。
このほか市には、県外から移住する人に奨励金を交付する制度もあり、内容は市の移住の特設ページで案内されています。
どちらも要件や受付の時期は年度で変わることがあります。
ここに書いた内容は目安として、申し込む前に必ず鹿児島市の担当窓口で最新の条件を確かめてください。
家賃を決める、使える制度を確かめる、初期費用の内訳を見る、14日以内に転入届を出す。
この順番で進めると、鹿児島市で始める暮らしの固定費が最初の1か月で無理なく形になります。
近くの街と条件をそろえて比べる
同じ九州の街と見比べると、鹿児島市の家賃の位置が金額で分かります。