広島市で一人暮らしを考えるときに気になる家賃
広島市で新生活を始めようとするとき、最初に気になるのはやはり家賃相場ではないでしょうか。
中区や東区といった都心に近いエリアと、郊外の区とでは、同じ広島市内でも家賃の水準がかなり違います。
さらに家賃だけでなく、契約時にまとまってかかる初期費用も、住み替えの負担を大きく左右します。
広島市は中国地方最大の人口を抱える政令指定都市で、進学や転勤をきっかけに新しく部屋を探す人も多いエリアです。
区によって家賃水準が違うだけに、どこで探すかで年間の負担がかなり変わってきます。
この記事では、広島市8区の家賃相場を実際のデータで比べたうえで、初期費用のうち法律で上限が決まっている項目と、物件選びや交渉で変わる可能性がある項目を仕分けます。
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広島市8区の家賃相場を比べる
アットホームが公開している直近の物件情報をもとにした家賃相場では、広島市の区ごとに次のような差が出ています。
中区は5.64万円、東区は5.8万円、南区は5.27万円という水準です。
西区は4.5万円、安佐南区は5.83万円、安佐北区は5万円となっています。
安芸区は5.6万円、佐伯区は4.57万円という結果でした。
最も高い安佐南区と、最も低い西区を比べると、1万円以上の差があることが分かります。
同じ広島市内であっても、区が変わるだけで年間にすると10万円以上の差になる場合があるということです。
ただしこれはあくまで区全体の平均的な目安であり、同じ区の中でも駅からの距離や築年数によって金額は変わります。
部屋探しをするときは、区の相場を大まかな目安としつつ、気になる物件ごとに条件をそろえて比較することが大切です。
家賃は駅からの距離や周辺の商業施設、都心部までのアクセスといった条件によっても変わります。
安佐南区や東区のように、郊外であっても住宅地として人気のあるエリアでは、家賃が下がりにくい場合があります。
反対に、同じ区内でもバス便のエリアや駅から離れた立地であれば、区の平均より低い家賃で見つかることもあります。
初期費用にはどんな項目が含まれるか
家賃の次に確認したいのが、契約時にまとめて必要になる初期費用です。
一般的に賃貸の初期費用は、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料・鍵交換費用・保証会社の保証料などで構成されます。
これらを合計すると、家賃の4〜5か月分程度が目安になるといわれています。
家賃5万円台の物件であれば、初期費用の総額はおおよそ20万円台からという計算になります。
内訳の目安をひとつずつ挙げると、次のようになります。
- 敷金: 家賃1〜2か月分程度
- 礼金: 家賃0〜2か月分程度(近年は0〜1か月が主流)
- 仲介手数料: 家賃1.1か月分(消費税込み)が上限
- 前家賃: 家賃1か月分
- 保証会社保証料: 家賃0.5〜1か月分程度
- 火災保険料: 2年契約で1.5〜2万円程度
- 鍵交換費用: 1〜2万円程度
ただし、この内訳のすべてが同じように交渉できるわけではありません。
法律で金額の上限が決まっている項目もあれば、物件ごとの設定によって差が出やすい項目もあります。
次の項目からは、この違いを具体的に見ていきます。
法律で上限が決まっている項目
初期費用の中でも、仲介手数料は法律で上限が決まっている代表的な項目です。
宅建業法46条により、不動産会社が貸主と借主の双方から受け取る仲介手数料の合計は、家賃1.1か月分(消費税込み)が上限と定められています。
この上限を超える金額を請求することはできません。
そのため、仲介手数料そのものを大きく値引きしてもらうのは難しい場合が多いというのが実情です。
火災保険料についても、賃貸で加入する場合は年間数千円から1万円台程度が相場とされており、極端に大きな幅で変わるものではありません。
こうした項目は、金額の目安があらかじめ決まっているものだと考えておくと、部屋探しの計画が立てやすくなります。
無理に値引き交渉をするより、内容を確認して納得したうえで契約する方が現実的です。
なお、賃貸で加入する火災保険は、管理会社が指定するものでなければならないと思われがちですが、補償内容が同等であれば自分で選んだ保険会社に加入できる場合もあります。
変更できるかどうかは物件や管理会社の方針によって異なるため、契約前に確認しておくと安心です。
物件ごとに差が出やすい項目
一方で、礼金や敷金、フリーレントの有無は、物件ごとの設定によって差が出やすい項目です。
礼金は地域や物件によって家賃1〜2か月分としているところもあれば、礼金なしとしている物件もあります。
敷金についても、退去時の精算方法とあわせて物件ごとに条件が異なります。
フリーレント、つまり一定期間の家賃が無料になる条件がついている物件であれば、初期費用の総額を抑えられる場合があります。
保証会社の保証料も、会社によって家賃の0.5か月分から1か月分程度まで幅があり、どの保証会社を使うかは物件ごとに決まっていることが多い項目です。
このように、同じ広島市内、同じ間取りであっても、物件によって初期費用の総額は変わってきます。
部屋探しをするときは、家賃の安さだけで判断せず、礼金の有無やフリーレントの条件も含めた総額で比較することをおすすめします。
不動産会社に相談すれば、こうした条件を踏まえた物件を紹介してもらえる場合もあります。
家賃の差は初期費用にもそのまま響く
区ごとの家賃差は、初期費用の総額にもそのまま影響します。
仮に、家賃を敷金・礼金それぞれ1か月分、仲介手数料を上限の1.1か月分、前家賃を1か月分、保証会社の保証料を0.5か月分、火災保険料と鍵交換費用をあわせて3万円として計算してみます。
中区の家賃相場5.64万円で計算すると、初期費用の目安は合計で約28.9万円になります。
一方、西区の家賃相場4.5万円で同じ条件で計算すると、初期費用の目安は約23.7万円です。
家賃の差は1.14万円ですが、初期費用の差は5万円を超える計算になります。
これはあくまで一定の条件をそろえた試算であり、実際の金額は物件ごとの礼金・フリーレントの有無や保証会社の設定によって変わります。
ですが、家賃の差がそのまま初期費用の差として何倍にもなって表れる点は、部屋探しの段階で知っておく価値があります。
広島市内で部屋を探すときは、区ごとの家賃相場の違いと、物件ごとの初期費用の違いを、あわせて見ておくことが大切です。
例えば家賃がやや高めの区であっても、礼金なし・フリーレント付きの物件であれば、初期費用を含めた総額では別の区の物件と大差ない場合があります。
反対に家賃が安い区でも、礼金や敷金の条件次第では初期費用がかさむこともあります。
通勤や通学のしやすさ、生活の利便性といった条件もあわせて、家賃と初期費用の両方を総額で比べる視点を持っておくと、後悔の少ない部屋探しにつながります。
契約内容や特約事項について不明な点があれば、契約書をよく確認したうえで、不動産会社など専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
広島市で部屋を探すときは、区の相場と初期費用の条件を両方確認したうえで、総額で比べる進め方を心がけてみてください。